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教習所の先生、「教習指導員」になるための流れと必要な条件

免許をお持ちの方であれば1度はお世話になった教官さん。

運転が好きで、なおかつ人と接する事が好きな方であれば、「自動車学校の教官として働いてみたい!」と思ったことがある方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?

実際に教官になるには、「教習指導員」という国家資格が必要となるのです。

そこで、、

「教習指導員になるにはどうしたらいいの?」

「教習指導員になる手順を詳しく教えて」

「資格試験の難易度や勉強内容を知りたい」

今回は、こういった疑問をお持ちの方に向けた記事を書いていきたいと思います!

 

✓本記事の内容

・教習指導員になるための流れ

・教習指導員になるために必要な条件

 

国家資格のひとつである「指定自動車教習所指導員」。

教習所の先生は運転が好きで手に職をつけたい方にとっては天職とも呼べる職業です。

 

この記事ではそんな教習指導員になるための流れと必要な条件について解説していきます。

 

教習指導員になるための流れ

自動車教習所に就職する

教習指導員になるためにはまず自動車教習所に就職しましょう。

このときにはまだ教習指導員の資格を持っている必要はなく、入社後に仕事のお手伝いをしながら、資格取得に励むのが一般的です。

参考:教習所の求人、転職サイト「教習所求人ガイド」

指導員審査まで勉強する

教習所に就職できたら、ここから勉強の毎日です。

入社後3~6か月の間は見習い教習指導員として教習所の送迎や受付などの仕事をしつつ、現場事前教養と公安委員会のおこなう講習会を受ける必要があります。

 

具体的な勉強量は以下のとおり。

現場事前教養 90時限
公安委員会のおこなう講習会 56時限

審査までに合計146時限の教養科目を受講するため、ハードな毎日となりますが後悔しないように頑張りましょう。

 

指導員審査に合格する

すべての教養科目を受講し終わったら、年に2回おこなわれる指導員審査を受けます。

県にもよりますが、指導員審査には2~3日かかるのが一般的です。

審査までしっかりと勉強するのはもちろんですが、試験開催期間に力を発揮できるように体調管理にも気をつけておきましょう。

具体的な試験内容についても解説しておきます。

教養試験の内容

教養試験は道路交通法、教習所関係法令、教育知識、交通の教則、安全運転の知識、自動車の構造、これら6つの科目から出題されます。

 

試験の合格点は以下のとおり。

・教則の内容となっている事項、その他事移動車の運転に関する知識

・自動車教習所に関する法令についての知識

→論文式、択一式、保管式または正誤式の筆記試験によりおこなうものとし、その合格基準は論文式のものにあっては85%以上、その他のものにあっては95%以上の成績であること

 

・教習指導員として必要な教育についての知識

→面接試験または論文式の筆記試験によりおこなうものとし、その合格基準はそれぞれ80%以上の成績であること

なかなかの正答率が必要になるため、難易度は高いですがしっかり準備をすれば1発合格も可能です。

 

技能試験の内容

技能試験は運転技能試験、採点に関する実技試験、検定知識を問う論文試験、検定知識を問う面接試験、これら4つの科目から出題されます。

 

試験合格点は以下のとおり。

・教習指導員として必要な自動車の運転技能

→技能試験の方法に準じておこなうものとし、その合格基準は85%以上の成績であること

 

・技能教習に必要な教習の技能

→実技試験または面接試験によりおこなうものとし、その合格基準はそれぞれ80%以上の成績であること

 

実技試験は試験官が教習生役となり、発進と停止、坂道発進、後退、狭路の通行、交差点のいずれかを実施。試験官の誤った運転に対して、原因を見つけ、適切な指導をおこなうといった形で進みます。

 

運転免許の取得時とはまた違った緊張感があるのでしっかりとイメージしておきましょう。

 

教習審査合格後には現場事後教養を受ける

厳しい試験に合格したら、24時限の現場事後教養を受ける必要があります。

教習原簿の扱い方や教習者の実習など、より指導員の業務内容に近い研修のような形での学習になります。

これを終えたら、晴れて教習指導員です。

 

教習指導員になるために必要な条件

教習指導員になるためには指導員審査を受ける必要がありますが、その審査を受けるには以下2つの条件を満たさなければなりません。

  • 21歳以上であること
  • 受験する車種の運転免許を所持していること

※教習指導員の資格は、普通一種、普通二種、大型二輪、大型一種、大型二種、牽引車など車種別の資格となっているため

 

ただし、以下のどれかに該当する場合は教習指導員になれないので注意しておきましょう。

・過去3年以内に卒業証明書や修了証明書の発行に際し、不正な行為をした

・罰金以上の刑を受け、その執行が終わってから3年経っていない

・自動車や原動機付き自動車の運転で刑法により禁錮以上の刑に処せられ、その失効が終わってから3年経っていない

・教習指導員資格小の返納を命じられ返納した日から3年経っていない

 

教習所に入社する前に上記の条件を確認しておきましょう。

 

教習指導員のキツいところ

個人のお客様を相手にする仕事全般にいえることですが、教習指導員になると春休みや夏休みなどの長期休みが繁忙期となったり、土日祝日もシフト制で出勤したりする必要があります。

また、資格取得の勉強も仕事と両立する必要があるので最初は大変です。

 

ただし、繁忙期以外の時期であれば、定時で退社できることも多いですし、1度取得してしまえば全国でも通用する国家資格なので苦労した分は十分に報われる仕事です。

 

教習指導員のキツさと良さを比べ、どっちが勝るかを考えると、これから就職してやっていけるかの目安になるでしょう。

 

\未経験OK!人が好きな方大歓迎。地域の交通安全に貢献しながら働こう!/

>>上池自動車学校の教習指導員候補生採用情報はこちら

 

まとめ

今回は教習指導員になるための流れと必要な条件について解説してきました。

国家資格であり、運転好きな人にとっては天職ともなりえる教習指導員。

教習所に就職してからの勉強が大変ですが、1度免許を取得してしまえば、どの県でも教習指導員として勤務することができます。

 

興味がある方はぜひ挑戦してみてください。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

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