教習所で高速教習がない場合はどうする?シミュレーターによる教習はどの程度効果があるの?
「通いたい教習所に実車で行なう高速教習がない」
「運転シミュレーターってほんとに効果あるの?」
「免許取得後に高速教習なしで高速道路を運転するのは不安だな」
自動車教習所の「高速教習」は数ある技能教習の中で、最も緊張し、恐怖を感じる教習といっても過言ではありません。
仮免許を取得し、ようやく路上教習に出たばかりのひよっこが80km/h~100km/hものスピードを出し、車線変更や合流などを行なうわけですから当然です。
そんな「高速教習」ですが、教習所で行なわれないとなると逆に不安ですよね。
この記事を読めば、教習所で高速教習の代わりの教習とそれにより得られる効果などを知ることができます。
あなたが漠然とした不安を抱いているなら、それを解消する手助けになるはずです。
ぜひ、最後までご覧ください。
教習所で高速教習が無い場合は運転シミュレーターで代用する
教習所で実車による高速教習が行なわれない場合、運転シミュレーターで代用されます。
実際の高速道路を想定した画面で、車線変更や合流、離脱など運転に必要な動作や割り込みや悪天候などの危険な場面を体験します。
主に東京などの大都市圏や離島でこの運転シミュレーターが利用される事が多いです。
理由としては東京などの大都市圏では地方に比べ、高速道路が渋滞していることが多いこと、離島ではそもそも高速道路が近くにないことなどがあげられます。
教習時間内に高速教習を完了させることができないため、実車での高速教習の中止はやむを得ないというわけです。
運転シミュレーターで得られる効果
実車による高速教習では、実際に高速道路を走ったことによる自信やスピードを出す感覚、緊張感などを肌身で感じられるといった効果があります。
運転シミュレーターによる高速教習ではどのような効果を得られるのでしょうか。
ここでは3つの効果について解説していきます。
運転時の危険な場面を体験できる
実車の高速教習ではなかなか体験できない高速道路運転時の危険な場面を何度も体験することができます。
むしろ実車の高速教習では起きて欲しくないですよね。
車線変更での急な割り込みや悪天候での運転など、用意される危険な場面はさまざまです。
この体験をしておくことで実際に高速道路を運転する時にも、少し余裕をもって運転できるようになるでしょう。
事故のリスクがない状態で失敗を経験できる
高速道路では下道と比較して、出せるスピードがかなり上がります。
そのため、ただハンドルを切る加減を間違えただけで大事故に繋がる可能性があります。
特に初心者のうちは誤って急ハンドルを切ってしまいがちですよね。
実車による高速教習であれば、このような失敗は許されませんが、運転シミュレーターでは万が一、失敗しても画面上で事故が起きるだけです。
スピードを出した状態で急ハンドルを切るとどうなるのか、これを安全に体験できるのは運転シミュレーターだけでしょう。
1度でも失敗を経験すると実際に高速道路を運転する際も、より注意深く運転できるようになります。
同乗した状態で事故に巻き込まれる心配がない
実車による高速教習は、基本的に教官1人に対して2~3名が同乗する形で行なわれます。
初めての高速教習で自分が運転するだけでも怖いのにもかかわらず、見ず知らずの人を乗せること、初心者の運転に同乗することもかなり怖いことだと思いませんか。
その点、運転シミュレーターでは心配無用です。
自分の運転で他者を事故に巻き込むこともないですし、他者の運転による事故に巻き込まれる心配もありません。
これも運転シミュレーターによる効果の1つといえるでしょう。
卒業後に高速教習を受けられる教習所もある
最近の運転シミュレーターは画面もキレイで、精度も高く、高速道路がよりリアルに作り込まれています。
そのため、実車の高速教習を受けることなく、免許を取得し、それから初めて高速道路に乗る方も多くいます。
実車の高速教習を受けていたとしても、免許取得後に初めて乗る高速道路は緊張して当たり前ですし、怖いものです。
結局は免許取得後に運転を重ねて慣れていくしかありません。
とはいえ、実車による高速教習を受けた方は100km/h以上のスピードを経験し、緊張感や恐怖心を肌身で体感しており、スタートラインは少し異なるのも事実です。
そういった方は免許取得後でも高速教習を受けられる教習所に行くことをオススメします。
時間を気にせずに空いている時間を狙って受講できるため、「免許取得したけど、高速道路に乗るのはまだ不安だ」という方は1度検討してみるとよいのではないでしょうか。