小型限定普通二輪免許の取得条件、最短免許取得期間や費用目安
「通勤でバイクを使いたいけど、原付じゃ物足りない」
「原付の速度制限、二段階右折にはうんざりしている」
普通二輪免許まではいらないけど、原付免許は微妙かも。このように考える方は少なくないと思います。
原付免許は何かと制限が多いですからね。
そのような制限を取っ払い、維持費は安いままという、原付免許のメリットを活かしつつ、デメリットをなくしたのが小型限定普通二輪免許です。
普通免許を取得している方なら、最短2日で取得できる手軽さも魅力の1つでしょう。
この記事では、小型限定普通二輪免許の取得条件や期間、費用について解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
小型限定普通二輪免許とは
小型限定普通二輪免許(以下、小型二輪免許と記載)は、原付二種バイクに該当する125cc以下の小型バイクを運転できる免許です。
※電動バイクは定格出力1.0kwまで可
左手によるクラッチ操作なし車両のみ運転できる「AT限定」と手動式クラッチ付MT車およびスクーターを運転できる「限定なし」の2種類があります。
高速道路を運転できないのは原付免許と変わりませんが、二段階右折の義務や30km/hの速度制限、二人乗り不可などのルールは適応されません。
高速道路で乗れないこと以外はほぼ普通二輪免許と同じ条件で移動できるわけです。
それでいて免許取得費用や維持費も安いままですから、原付は嫌だけど普通二輪まではいらないという方にちょうどよい免許だといえるでしょう。
取得条件
小型二輪免許を取得するには以下の条件を満たす必要があります。
項目 | 内容 |
年齢 | 満16歳以上 |
視力 | 両眼で0.7以上、片眼で0.3以上 |
色彩 | 赤、青、黄の3色の識別ができる |
聴力 | 10mの距離で90dbの警音器が聴こえる |
運動能力 | 運転に支障がある身体障害がない |
視力はメガネやコンタクト、聴力は補聴器などの補正器具を使用することができます。
また、色彩や運動能力については条件を満たしていなかったとしても、事前に最寄りの運転免許試験場にて相談をすると、免許を取得できる可能性があります。
ただし、条件を満たしていても、交通違反や事故などで行政処分を受けていたり、政令で決められた病気を抱えていたりする場合は免許を取得できないので注意が必要です。
心当たりがある方は事前に相談することをオススメします。
最短免許取得期間は2日間
普通免許を所持している方でAT限定小型二輪免許を取得する場合、最短2日間で免許を取得することができます。
所持免許別の教習時限数は以下のとおりです。
所持免許 | 希望免許 | 技能教習 | 学科教習 |
免許なしor原付 | 小型二輪免許 | 12時限 | 26時限 |
小型二輪免許(AT限定) | 9時限 | ||
普通自動車 | 小型二輪免許 | 10時限 | 1時限 |
小型二輪免許(AT限定) | 8時限 | ||
小型二輪免許(AT限定) | 小型二輪免許 | 4時限 |
平成30年7月11日に施行された道路交通法改正により、1日に受けられる技能教習の数が4時限まで増えたため、最短2日で教習を修了できるようになりました。
これにより、仕事の忙しい社会人でも週末だけで免許を取得可能になり、小型二輪免許を取得する手軽さが増したといえるでしょう。
最短で小型二輪免許を取得する2日間のスケジュール
普通免許所持者が小型二輪免許を取得する場合、技能教習を8時限(第1段階3時限・第二段階5時限)と学科教習を1時限の受講が必要です。
そのため、最短で免許を取得するには以下のスケジュールになります。
1日目
第1段階 | 車の取り扱いなど |
車両特性(シミュレーター可) | |
休息時間 | |
第1段階 | みきわめ |
第2段階 | シミュレーター |
2日目
第2段階 | 通行区分など |
シミュレーター- | |
学科教習 | |
休息時間 | |
第2段階 | 交通の状況に応じた運転など |
みきわめ |
上記のスケジュールで教習を修了し、卒業検定で70点以上を取ることができれば、教習所を卒業できます。
その後、運転免許試験場で適性試験を受け、合格すれば免許が交付されます。
※普通免許を所持していない場合は学科試験も受ける
取得までにかかる費用
自動車教習所で小型二輪免許を取得する場合の費用は以下のとおりです。
所持免許 | 希望免許 | 教習費用 |
免許なしor原付 | 小型二輪免許 | 14万円前後 |
小型二輪免許(AT限定) | 13万円前後 | |
普通自動車 | 小型二輪免許 | 8万円前後 |
小型二輪免許(AT限定) | 7万円前後 | |
小型二輪免許(AT限定) | 小型二輪免許 | 5万円前後 |
上記に加え、運転免許試験場にて3,800円(受験料1,750円+免許交付手数料2,050円)の費用がかかります。
また、教習所に通わずに試験場で一発試験を受け、ストレートで合格した場合にかかる費用は22,300円です。
内訳ですが、1回の受験にかかる費用が4,050円(受験料2,600円+試験車使用料1,450円)。
試験に合格した後に18,250円(免許交付手数料2,050円+取得時講習12,000円+応急救護講習料4,200円)がかかります。
1回で合格できなければ、そのたびに4,050円がかかるイメージです。
教習所に通うか、一発試験を受けるかに関しては、ご自身の金銭状況や運転技術と相談して決めることをオススメします。