けん引自動車免許を活かして就ける仕事や職種まとめ
「けん引自動車免許を活かして働ける職種があるって本当?」
「どういった仕事に就けるかを教えて欲しい」
牽引免許には「けん引一種免許」「けん引二種免許」「限定条件つき牽引免許」の3種類ありますが、この中で仕事に役立つのは「けん引一種免許」です。
けん引二種免許はトレーラーバスと呼ばれるけん引自動車型のバスを運転できる免許ですが、日本ではあまり普及していません。
日本国内で唯一の定期運行トレーラーバスであった、西東京バス五日市営業所(武蔵五日市駅 – つるつる温泉の区間)の「青春号」も2023年3月31日をもって終了しています。
限定条件つき牽引免許も仕事というよりは趣味でキャンピングトレーラーを運転したい方や農業を営む方が農作業機をけん引するために取得するような免許です。
そのため、この記事では「けん引一種免許」を活かして就ける仕事や職種を解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
けん引自動車免許を活かして付ける職種
トレーラー運転手
運転席部分(トラクタ)と荷物を載せる部分(トレーラー)を分離できる車両を運転するドライバーです。
トレーラーに鉄鋼や木材、液体、粉粒体などを載せ、指定された時間までに目的地へと運びます。
荷下ろしの有無は契約によって異なりますが、運搬料が多く、長距離の運転になりがちです。
また、けん引免許のほかに大型免許が必要になることが多いでしょう。
タンクローリー運転手
個体や液体、気体などを運ぶタンクローリーを運転するドライバーです。
タンクローリー運転手になるために必ずしも、けん引免許が必要になるわけではありません。
2~3トンの小型タンクローリーであれば、普通免許や準中型免許で運転できますし、3
~4トンの中型であっても中型免許があれば運転できます。
けん引免許が必要になるのはトレーラータイプのタンクローリーです。
このタイプは大型免許も必要になる場合がほとんどでしょう。
また、タンクローリー運転手の場合、運ぶものによっては自動車免許以外にも「危険物取扱者」「高圧ガス移動監視者」「毒物劇物取扱責任者」などの資格が必要になることがあります。
とはいえ、通常のトレーラー運転手と異なり、重い荷物を人力で荷下ろしすることはないため、力仕事をしなくて良いというメリットがあります。
けん引自動車免許を活かして付ける仕事
海コンドライバー
海コンとは海上コンテナの略で、船で運ばれてきた貨物をトレーラーで指定された配送先まで運ぶ仕事です。
人力では扱えない重量の荷物を運ぶため、荷下ろしはクレーンで行われます。そのため、力仕事が不要で荷下ろしの間の待機時間が長いことが特徴です。
拘束時間は長いですが、重労働により身体を負傷する可能性は低いでしょう。
トレーラーハウスのけん引ドライバー
トレーラーハウスとは自動車でけん引できる家のことです。
トレーラーハウスを製造する会社で完成品をお客様のもとへ輸送するのがトレーラーハウスのけん引ドライバーです。
トレーラーハウスは通行許可が必要な特殊車両として扱われるため、夜から朝方にかけての運転になることが多いでしょう。
また、輸送しない日は普通の会社員として事務作業等を行うことになります。
高圧ガスのタンクローリードライバー
基本的な仕事内容はトラックドライバーと同様に荷物を指定の場所まで輸送して、荷下ろしをします。
荷物が高圧ガスになるだけです。
とはいえ、荷物が高圧ガスになることで「高圧ガス移動監視者」や「高圧ガス製造保安責任者」などの資格取得が必要になります。
重い荷物の荷下ろしや長距離の輸送などの肉体的な負荷はあまりありませんが、事故が起きたときの二次被害のリスク、危険物を取り扱うプレッシャー等は避けられません。
とはいえ、慣れてしまえば長く働ける仕事です。
けん引免許に加えて、就きたい仕事に必要な免許・資格を取得しよう
ここまでけん引免許で就ける職種や仕事について解説してきましたが、基本的にはけん引免許に加えて、別途、免許や資格が必要になります。
トレーラー運転手、タンクローリー運転手のどちらを目指すにせよ、大型免許の取得は視野に入れておくべきです。
タンクローリー運転手であれば、運転免許以外の資格も必要になります。
自分が就きたい職種、仕事に合わせて免許や資格を取得しましょう。