大型二輪免許の取得条件や期間、費用相場、運転できる車種を解説
「大型二輪免許を取得したいが、取得条件、費用などがよく分からない」
「仕事しながら大型二輪免許を取れるか不安」
こういった方に向けて書いています。
排気量に制限がなく、どんなバイクでも運転することができる大型二輪免許。
バイカーであれば、誰しも1度は憧れますよね。
大型バイクに乗り、山道を駆け抜けたり、海沿いを走ったりと、ただバイクを運転するだけでも日常が華やかなものになります。
バイク仲間とのツーリングも魅力的です。
この記事では大型二輪免許の取得条件や期間、費用相場、運転できる車種を解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
どんなバイクでも運転できる大型二輪免許
大型二輪免許は総排気量が401cc以上のバイクを運転するために必要な免許です。
MT(マニュアル)免許とAT(オートマ)限定免許の2種類があり、どちらも排気量の上限なしであらゆるバイクを運転することができます。
もともとAT限定で扱えるバイクの総排気量は650cc以下とされていましたが、2019年からは制限が撤廃されました。
ただし、AT免許の場合はクラッチとギアチェンジ操作が不要なバイクに限ります。
大型二輪免許の取得条件
大型二輪免許を取得するためには以下の条件を満たす必要があります。
・年齢(18歳以上)
・視力(両眼で0.7、片眼で0.3以上)
・色彩識別能力(赤、青、黄色が見分けられること)
・聴力(10メートルの距離で90デシベルの警報器の音が聞こえること)
・身体機能(運転に支障を及ぼす身体障害がないこと)
原付や普通二輪免許は16歳で取得できますが、大型二輪免許は18歳からしか取得できません。ただし、自動車教習所の入校自体は17歳から可能な場合もあります。
視力は裸眼でなくとも、メガネやコンタクトレンズを付けたうえで条件を満たしていれば、問題なく免許を取得することができます。
視力検査時に行われる色彩識別能力検査は、信号機の色である赤、青、黄を見分けられるかどうかを確かめる検査です。
普通第一種免許など、ほかに免許を所持している場合は免除されることがあります。
取得にかかる期間と費用相場
大型二輪免許(MT)の取得期間と費用相場
所持免許 | 技能教習 | 学科教習 | 最短取得期間 | 費用相場 |
なし | 36時間 | 26時間 | 16日 | 30万程度 |
普通免許 | 31時間 | 1時間 | 14日 | 20万程度 |
普通二輪免許(MT) | 12時間 | なし | 6日 | 10~15万程度 |
普通二輪免許(AT) | 16時間 | なし | 8日 | 13~18万程度 |
大型二輪免許(AT)の取得期間と費用相場
所持免許 | 技能教習 | 学科教習 | 最短取得期間 | 費用相場 |
なし | 29時間 | 26時間 | 12日 | 25万程度 |
普通免許 | 24時間 | 1時間 | 10日 | 16~20万程度 |
普通二輪免許(MT) | 9時間 | なし | 5日 | 8~10万程度 |
普通二輪免許(AT) | 10時間 | なし | 5日 | 10~12万程度 |
上記の表の最短取得期間は、あくまで理論上の日数です。合宿や最短プランなどを利用し、すべて順調に進めていけた場合の期間になります。
教習所に通う場合は、教習所の混雑具合や自分の予定と教習との兼ね合いなど、イレギュラーな要素があるため、早くても1か月程度はかかると考えておいた方がよいでしょう。
費用に関しては、現在の所持免許やMTとATのどちらを取得するかによって大きく変わり、普通二輪免許(MT)を所持している方であれば、10~15万程度で取得可能です。
いきなり大型二輪免許でも大丈夫なのか?
前提として、ほかに免許を所持していなくても大型二輪免許は取得できます。
大型二輪免許さえ取得していれば、排気量の上限を考えずにどのバイクでも乗ることができるため、ほかに免許を取る必要がないわけです。
普通二輪免許を取得してから、大型二輪免許を取得するよりも、最初から大型二輪免許を狙いにいった方が金銭的にもメリットが大きいようにみえます。
確かにそうですが、それはあくまでも順調に進んだ場合の話。
実際には普通二輪免許を取得していなければ、教習所から大型二輪免許の取得を断られてしまうこともあります。
また、教習所によっては、所持免許なしでいきなり大型二輪免許を取得するよりも、普通二輪免許を挟んだ方が費用を抑えられることもあるんですよね。
そのため、なんとなく乗れるバイクが多いから大型二輪免許と考えている方であれば、1度普通二輪免許を取得してから、大型二輪免許を取得することをおすすめします。
まとめ
大型二輪免許は、排気量を気にせずにあらゆるバイクを運転できる夢のような免許です。
それにも関わらず、バイクに乗ったことのない人でも、年齢や視力などの条件さえ満たしていれば、免許を取得できます。
とはいえ、大型二輪免許の取得時に教習所で使用するバイクは、教習所にもよりますが、普通二輪免許の取得時より10キロ程度重くなります。
意外と差がない?と思うかも知れませんが、バイクの経験がないとバランスを取ったり、曲がったりする難易度が上がるので注意が必要です。
絶対に大型二輪免許から取りたい!という方以外は、普通二輪免許を取得してから大型二輪免許に挑戦するとよいでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
大型二輪免許を取る:https://www.kamiike.co.jp/plan/bike_at/