教習所卒業後に運転になれるコツ!練習したいときはどうすればいい?
教習所を無事卒業したのはいいけれど、その後いきなり自家用車に乗るのが怖い、練習したいけど、どうしたらいいのだろう、などとお悩みの方は多いのではないでしょうか。
教習所では、最低31時間(AT)しか技能教習がありません。
そのうち、実践的な路上教習は、19時間です。
運転したことがない人には、多いように感じるかもしれませんが、教習を受けてみると、あっという間に感じることでしょう。
そして、教習車とマイカーでは、車種も大きさも違います。
すると、車両感覚がうまく掴めず、こすったりぶつけたりするのが怖くて、結局いつまで経っても運転できないままです。
そこで今回は、教習所を卒業した後に、運転に慣れるためのコツ、練習したい時はどうしたらいいのか、について解説していきます。
運転になれるには運転するのが1番!
まず第一に言えることは、運転に慣れるには何度も運転することが一番の近道だということです。
最初は怖いと思いますが、何度も運転するうち、だんだん慣れてきますし、車両感覚もつかめるようになってきます。
怖い、と思う方は隣に運転が上手な方を乗せたり、とにかく何度も運転をする機会を設けましょう。
自力で運転練習する場合
自力で運転練習する場合は、なるべく人の迷惑にならないように気をつけましょう。
なるべく人通りの少ない道路や時間帯を選ぶようにします。
そして重要なのは、「できるだけ一人で乗らないこと」です。
車の運転ができる家族や友人に、助手席に座ってもらって、運転するのが鉄則です。
具体的に次のポイントを押さえて、自力で運転練習を行うよう心がけてください。
交通量が少なく見通しの良い道路で練習しよう
いきなり片側4車線の国道などを走るのではなく、交通量が少なくて、見通しの良い道路で運転しましょう。
できれば繁華街など歩行者の多い道ではなく、郊外の広い道路がおすすめです。
自宅の近くにそういった道路がない場合は、同乗してくれる人にそこまで運転して行ってもらいましょう。
そういった道路で、まずは発進、停止、通常走行、定速走行、カーブ、信号、交差点の右左折、幅寄せなど基礎をおさらいしてみましょう。
交通量が減る平日の10~14時に練習するのがおすすめ
交通量には、時間帯によっても差があります。
特に、朝のラッシュ時間帯などは、混んでいる以上に、みんな急いでいるし、焦ってもいるため、運転が荒くなりがちです。
運転になれていないと、怖い思いをすることもあるでしょうし、クラクションを鳴らされることさえあるかもしれません。
そのため、一般的に交通量の減る平日の10時~14時頃に練習するのがおすすめです。
その時間帯は、みんな会社や学校に行っていて、移動する人が減るため、練習にはうってつけの時間帯と言えます。
運転経験豊富な人を助手席に乗せてアドバイスをもらう
運転の練習をする場合には、できるだけ一人で乗らないように気をつけましょう。
「ここはどうすればいいの?」とすぐに聞いて答えてもらえる環境を用意して練習することが何より大切です。
運転経験豊富な家族や友人に助手席に乗ってもらって、アドバイスを受けながら運転すると安心です。
特に、バックでの駐車や、合流などの練習は、助手席の人に左側を見てもらうとやりやすくなります。
ペーパードライバー講習を受ける場合
家族や友人に協力してもらえそうにないなら、ペーパードライバー講習の受講もおすすめです。
特に、免許を取得して以来一度も運転していない方や、10年以上運転操作をしていない方などは、基礎的な操作も覚えていないことがあるため、一人でいきなり公道を走るのは危険です。
そういう方は、有料にはなりますが、ペーパードライバー講習を受けた方がいいと言えます。
自動車教習所での講習は教習車なので安心
自動車教習所におけるペーパードライバー講習では、実際の練習前に国家資格を持つ指導員が丁寧にカウンセリングをしてくれます。
どれくらいの期間運転していなかったか、どんな練習がしたいのかなどを聴き取った上で、受講期間からプログラムまで、オーダーメイドでカリキュラムを作成し、まずは、教習所内のコースで運転をおさらいしていきます。
いきなり公道で練習するよりも安心して練習できるのが魅力です。
また、教習車は補助ブレーキもついており、教習時と同様に、いざという時には教官がブレーキを踏んでくれます。
このように、安心安全な環境下で運転感覚を取り戻すことができるのが、自動車教習所でのペーパードライバー講習への参加メリットと言えるでしょう。
出張講習はマイカーなので運転のコツを掴みやすい
マイカーで練習したい方、普段自分が実際に通る道で練習したい方などは、出張ペーパードライバー講習もおすすめです。
出張の場合、指導員が最寄り駅や自宅など指定した場所まで来て、マイカーの助手席に座って講習してくれます。
教習車とマイカーとでは車両感覚も運転感覚も全然違います。
そのため、いくら教習でうまく運転できたとしても、マイカーでの運転も同じようにできるとは限りません。
また、運転する場所も、実際に他の車が走っていたり、歩行者や自転車がいたり、教習時とは異なります。
職場やスーパーの駐車場に停める時に苦労している、自宅の駐車場が停めにくい、自宅近くの道が狭くていつも曲がれないなど、苦手な場所がある場合は、実際にそこで練習することも出張ペーパードライバー講習ならできてしまうのです。
実際に普段使う車で、実際に通る場所、停める駐車場で練習したい、という方は出張ペーパードライバー講習の方が運転のコツをつかみやすいかもしれません。
運転練習するときに気を付けたいこと
運転の練習をするときには、以下のことを忘れがちです。
運転前に以下を必ずチェックしておきましょう。
免許証を必ず携帯する
ずっと運転していないと、免許証をうっかり忘れてしまうことがよくあります。
しかし、「久しぶりでつい忘れてしまった」では済まされません。
免許証を携帯していないと、免許証不携帯で道路交通法違反となり、3,000円の罰金を支払わなければなりません。
この罰金(反則金)を決められた期限までに納付しないと、刑事罰が課せられる場合もあるため、注意が必要です。
ただし、点数の減点・加点はありません。
なお、「携帯する」とは「身に着けておく」という意味で、警官に提示を求められたときにすぐ出せないと、免許証不携帯になる可能性もあるため、すぐに取り出せる場所に置いておきましょう。
初心者マークを付ける
初心者マークは、運転免許を取得して1年未満の間は、車に張り付けることが義務付けられています。
マイカーだけでなく、レンタカーや社用車に乗る時も同様です。
免許を取得後数年間運転していなかった方などは、この規定には当てはまりませんが、つけておくと周りが配慮してくれたりするため、練習中はつけておくようにしましょう。
「つけなければいけない期間」は法律で定められていますが、その期間以外であればいつまでつけていても問題はないため、運転に慣れて不安がなくなってきたら、外せばOKです。
安全運転を心がけて運転練習をしよう!
自力での練習の仕方や注意点、ペーパードライバー講習などについて解説してきました。
車は、とにかく実践練習あるのみです。
運転が不安、怖い、そんな感情を抱いたまま運転をしないままでは、いつまでたっても運転になれることはできません。
運転前にいかにうまく運転できるかを考えるのではなく、安全に実践で運転を練習するためにはどうすれば良いだろう、と考えることが大切です。
練習に同乗してくれる方がいる場合は良いですが、いない場合はペーパードライバー講習などの受講も検討してみましょう。
「運転になれたい」「運転がもっとうまくなりたい」という方はぜひ活用してみてください。