運転が苦手、億劫な人が運転をもっと好きになるちょっとした工夫を紹介
ペーパードライバーの人はもちろん、普段車を運転している人の中にも、運転に苦手意識を持っている人は多くいます。
運転に苦手意識を持っている人は、車を運転すること自体が、億劫になってしまいがちです。
そこで今回は、どうして運転が苦手、億劫だと感じてしまい理由や、もっと運転を好きになれるちょっとした工夫をお伝えしていきます。
運転が苦手、億劫と感じる理由は?
運転が苦手、億劫と感じる主な理由は、以下の5つです。
理由1:自分の運転に自信がない
まだ免許を取り立てだったり、たまにしか運転しなかったり、そもそも免許を取る時に散々苦労した方に見受けられる傾向です。
「自分は運転が下手だ」「自分は運転に向いていない」と思い込んでいる方も少なくないでしょう。
実際に、ぶつける、こする、縁石に乗り上げるといったちょっとした失敗をしたり、ヒヤリハットを経験したりすると、余計苦手意識が強くなってしまいます。
理由2:経験が少ない
初心運転者や、ペーパードライバーに近い方に見受けられる特徴です。
経験が少なくて慣れていないため、「怖い」という感情が先に立ってしまいます。
怖いと思うと、余計乗らなくなるので、ずっと経験が少なく、怖いままなのです。
理由3:必要以上に心配性になっている
「事故を起こしてしまったらどうしよう」「人を轢いてしまったらどうしよう」などと心配し過ぎて、運転するのが億劫になってしまう方もいます。
確かに、車は重大な事故を起こせば、人に危害を加えかねないものですが、慎重に安全運転していれば、人に危害を加えるほどの事故を起こすことはめったにありません。
むしろ、心配性になるあまり判断が遅れてしまう方が危険です。
理由4:危険予知ができていない
運転が苦手な方の中には、注意力が散漫で、判断が遅く、危険予知ができていない方もいます。
そのため、ヒヤリハットの場面に何度も遭遇したり、実際に事故を起こしてしまったりして、余計苦手意識が強くなってしまいます。
理由5:運転中に嫌な思いをしたことがある
教習中に、指導員に怒られてばかりいた方や、仮免許試験や卒検に何度も落ちた方、また実際に運転していてかなり危険な思いをした方は、運転に苦手意識を持ちやすい傾向にあります。
運転中に嫌な思いをしたことがある方は、「運転=嫌な思いをする」という思考に縛られていて、トラウマになってしまい、そもそも車に乗ることすら嫌になっていることも多いのが特徴です。
もっと運転を好きになるちょっとした工夫
運転に苦手意識がある方でも、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、運転に対して前向きなイメージを持てるようになります。
以下の6つのちょっとして工夫を参考にして、運転をもっと好きになりましょう。
工夫1:「心配し過ぎ」を「かもしれない運転」に
心配し過ぎは悪いことではありませんが、判断の遅れに繋がってしまうことがあります。
「こうなったらどうしよう」ではなく、「歩行者が飛び出してくるかもしれない」「直進のトラックの陰に二輪車がいるかもしれない」などの「かもしれない」運転に切り替えることで、ただの心配が危険予測に切り替わり、安全運転に繋げることが可能です。
ただ心配するのではなく、危険予測ができるようになれば、おのずと運転に対して自信が持てるようになります。
工夫2:停止線やセンターラインで車両感覚をつかむ
横断歩道の前の停止線や、センターラインを見て、自分の車の前後左右の幅がどれくらいかを掴みましょう。
車両感覚がつかめるようになれば、ぶつける心配もこする心配もなく、まるで自分の身体の延長線上のように運転できます。
具体的には、路面標示の速度の「0」の上を運転席が通過するようにすると、車道の真ん中を走れます。
少しずつ車両感覚が掴めてくるにしたがって、苦手意識も減ってくるはずです。
工夫3:車の前後左右に全方位カメラをつける
今の新車には標準装備の車もあるようですが、車の前後左右に全方位カメラをつけ、ナビ画面にモニターが映るようにします。
前後左右の状況が見えるようになると、駐車の時も、後方がモニターに映るためスムーズにバックすることが可能です。
また、狭い道を走行するときも、左右が俯瞰するように見えるので、こすることもありません。
最新技術はとことん利用しましょう。
工夫4:事前に道順を把握しておく
知らない道を行くのは、誰だって不安です。
行く場所が決まっているのなら、事前にスマホのナビなどで、道順を把握しておきましょう。
どこで曲がるか、どの道が混みそうか、どこでどんな危険がありそうか、あらかじめわかっていると、対応できます。
当日いきなりナビを見て、「えっ?どこで曲がるの?ここ?次?」などとなってしまうと、慌てて事故を起こしやすいので、注意しましょう。
工夫5:一つひとつの動作を考えながら運転する
まず車に乗った瞬間から、シートは適切な位置にあるか、ミラーは調整されているか、シートベルトは締めたか、シフトは「P」に入っているかを確認してから、ブレーキを踏んでシフトを「D」に入れ、ブレーキから足を離し、徐々にアクセルを踏み込んでいきます。
もちろん、前後左右の安全確認は慎重にしましょう。
たとえば、左折時も、「ウィンカーを出す」「ブレーキを踏み、徐行しながら幅寄せする」「巻き込み確認を目視でして、ハンドルを回す」「ハンドルを戻しながらアクセルを踏む」など、一つひとつの動作を、頭で考えながら運転しましょう。
そうすると、正しい運転ができるようになり、苦手意識も和らぎます。
工夫6:車に名前を付けて相棒にしてみる
自分の車なら、名前を付けてみるのも工夫の1つです。
名前を付けて、運転する前には、「○○、今日もよろしくね」、降りる時には「○○、お疲れ様」などと声を掛けます。
すると、車に愛着がわき、その車を可愛いと思ったり、大切にしたいと思ったりするようになります。
そうすれば、車のコンディションにも気がつきやすくなり、車を傷つけないように、慎重に運転することにも繋がるでしょう。
何より、相棒だと思ってみると、苦手意識がなくなり、必要以上に「怖い」という気持ちもなくなります。
車は、「危険物」ではなくて、あなたの生活を便利で快適にしてくれる、心強い「仲間」なのです。
それでもダメならペーパードライバー講習を利用してみよう!
もし、ここまで読んでも、「それでもやっぱり運転は不安…」と思うなら、ぜひ、ペーパードライバー講習を利用してみましょう。
ペーパードライバー講習は、本来、運転にブランクのある方が受ける講習ですが、「ブランクはないけど運転に苦手意識がある」という方でも受講することができます。
自分の車で運転しながら、隣に座ったインストラクターからアドバイスをもらうことで運転に自信をつけていくことが可能です。
何度か講習を受けて、自分の車の運転に慣れれば、もう怖いものなしです。
今回ご紹介した工夫を取り入れて、運転を少しだけ身近で楽しいものに変えてみてはいかがでしょうか。