長距離のドライブにあたって注意すべき点と準備すべきこと
長距離ドライブは身体的にも精神的にも負担がかかるものです。
実際に、長距離ドライブをする予定がある方の中には、「無事に目的地に辿り着けるだろうか」と不安に感じている方は多いのではないでしょうか。
無事に辿り着けたとしても、疲れ切ってしまっては観光やレジャー、出張などを乗り切ることができません。
そのため、長距離ドライブの前には心構えや事前準備が必要です。
この記事では、長距離ドライブにあたって、注意すべきポイントと事前準備について解説していきます。
長距離ドライブにあたって注意すべきポイント
長距離ドライブをするにあたって注意すべきポイントは以下の7つです。
ポイント1:事前準備を怠らない
長距離ドライブにおいて最も大事なのは、事前準備です。
事前準備がしっかりできているかどうかによって、長距離ドライブの快適さが全く異なります。
出発までに余裕を持って車のメンテナンスや持ち物の準備を行いましょう。
ポイント2:事前に道順を把握しておく
近年はカーナビの精度が向上しているため「広い道を優先的に案内する」などの指示ができるカーナビも存在しますが、それでも事前にルートを把握しておくことは重要です。
カーナビは時々すれ違いができないような道を案内することがあるので、事前にナビを起動して、目的地までの全体のルートを把握しておきましょう。
あまりに複雑なルートになっているようであれば、自分で調べ直してルートを変更するのがよいでしょう。
ポイント3:定期的に休憩を取る
長距離ドライブに慣れていないのであれば、90分〜120分ごとに15~30分の休憩を取るのがおすすめです。
高速道路であれば、PAやSA、一般道であれば道の駅などが最適です。
休憩時は、いったん車の外に出て、少し体を動かしたり飲み物を飲んだり、ご当地の美味しいものでも食べて気分転換しましょう。
ポイント4:自分のペースで走る
特に高速道路では、スピードを上げて次々に抜かしていく車もあります。
そういう車についていこうとするとペースを乱されてしまうため、基本は走行車線であまり車線変更をせず、定速で走っているトラックなどの後について走りましょう。
自分の無理ないペースで走ることは、疲れを軽減することにもなります。
ポイント5:時間に余裕を持って運転する
お盆や年末年始、行楽シーズンは渋滞が予想されます。
そんな時に、時間に余裕を持って計画していれば、イライラせずに済みます。
また、行きよりも帰りの方が疲れが出やすいため、帰りの方が時間に余裕を持たせるようにしましょう。
ポイント6:前夜は良く寝る
睡眠不足は、体調不良や居眠り運転につながり、とても危険です。
長距離ドライブの前夜は、早めに就寝して、よく寝ておくようにしましょう。
特に朝早くから出かける場合は、すべて準備を整えてから、早めに寝るのがおすすめです。
長距離ドライブには、できるだけ体調を整えて臨むのが重要です。
ポイント7:深夜から明け方にかけての運転はなるべく避ける
長距離ドライブで出かける場合、朝から観光したくて夜中や明け方に出発するという方もいるでしょう。
深夜から明け方の方が車通りが少なく運転しやすいという方もいるかもしれませんが、深夜から明け方の時間帯は眠気に襲われやすいので、できるだけその時間帯の運転は避けましょう。
事前に準備しておくこと
長距離ドライブは、事前準備が一番重要です。
事前準備には、車のメンテナンスと自分の持ち物の用意があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【1】車のメンテナンスをしておく
車の装備は、できれば事前にカーショップかディーラーで点検してもらうのが一番です。
点検してもらうことができれば、長距離ドライブ前に確認しておくべき以下の項目はすべてチェックしてくれます。
ただし、自分でも確認できる項目もあります。
確認する際のポイントを具体的に見ていきましょう。
タイヤの空気圧
高速道路を走る時はタイヤの空気圧を少し高めに設定します。
ただし、高すぎてもタイヤの摩耗や損傷が起こるため、あくまで「少し高め」が重要です。
また、空気圧をチェックすると同時に、タイヤの偏摩耗や傷、ひび割れ、残り溝のチェックもしましょう。
タイヤの偏摩耗や傷、ひび割れがある状態で走ると、パンクやバーストが発生する危険があります。
また、残り溝が浅いと排水機能が低下し、雨天時にハンドルやブレーキが利かなくなる危険性があります。
タイヤに傷やひび割れを発見したり、残り溝が浅いと感じた時は、タイヤ交換するのがおすすめです。
ガソリンの給油
長距離ドライブに出かける時には、ガソリンは満タンにしておきましょう。
また、途中でガソリンが切れそうな場合は、目的地までのルート上にガソリンスタンドを見つけておくといざというときに安心です。
特に、渋滞に巻き込まれると、ガソリンの消費が激しくなります。
走行中もこまめにガソリンの量をチェックし、早めの給油を心がけましょう。
エンジンオイル
エンジンオイルは、走行距離に応じて、定期的に交換すべきものです。
エンジンオイルの交換を怠るとオーバーヒートやエンジンの故障につながるため、大変危険です。
特に長距離ドライブでは、途中でエンジンオイルを換えるというのも面倒なので、あらかじめ走行距離に応じてエンジンオイルの交換をしておくのがよいでしょう。
冷却水
冷却水が不足していると、オーバーヒートやエンジンの焼き付きの原因となり危険です。
不足しているようであれば水を足しておきましょう。
バッテリー
バッテリーが上がりかけていたり、不足していたりすると、エンジンがかからないなどのトラブルが起こる可能性があります。
普段あまり運転しないなら、バッテリーが上がりかけている可能性があります。
カーショップかディーラーに見てもらい、必要であれば交換しましょう。
自分の持ち物を用意する
長距離ドライブを快適に過ごすには、自分の装備もある程度必要です。
用意しておくといいものを7つ紹介します。
飲み物
飲み物は必需品です。
運転席にはカップホルダーが標準装備されている車が多いですが、なければカップホルダーを購入して設置しておくのがおすすめです。
特に夏は、水分不足は脱水症状を招いて危険です。
少しでものどが乾いたら、こまめに水分補給するようにしましょう。
クッション
長距離ドライブでは、正しい運転姿勢を維持することが、疲れない秘訣です。
ドライバー用のクッションなどで腰への負担を減らすことで体全体の疲労を軽減することができます。
飴やガム、片手で食べられるおやつ
飴やガムは、眠気覚ましに効果的です。
顎を動かすことで脳に刺激を与え、血流が良くなって、脳が活性化すると言われています。
飴やガムが好きではない人は、さきイカやビーフジャーキーなど、片手でつまめて嚙み応えのあるおやつを用意するといいでしょう。
お気に入りの音楽
ドライブのお供に音楽は必需品です。
お気に入りの音楽をBGMに運転すれば、リラックスして心地よく運転することができます。
適度な音量で流れる音楽は、覚醒効果も高いです。
サングラス
夏の昼間だけではなく、夕陽を前に走らなければならない時などに重宝します。
偏光サングラスであれば、対向車のヘッドライトや道路から反射した光なども遮光してくれるため夜にも使用できます。
光刺激に弱い人には、必須アイテムと言えるでしょう。
モバイルバッテリー(カーチャージャー)
長時間のドライブでは、スマホのバッテリーが切れてしまいそうになることがあります。
特に、渋滞などで思ったよりも時間がオーバーした時などに、バッテリーがもたなくなるというのはよくあることです。
スマホのバッテリが切れてしまった時のために車のソケットに差し込めるタイプのカーチャージャーか、モバイルバッテリーを持っておくと安心です。
携帯トイレ
1~2時間ごとに休憩を取っていれば必要ないかもしれませんが、渋滞にはまった時に出番が来るかもしれません。
特にお子様連れでの長距離ドライブでは、持っていくのが安心です。
長距離ドライブは事前準備をしっかりしておくことが重要!
ここまで、安全で快適な長距離ドライブのための注意すべきポイントと事前準備について解説してきました。
長距離ドライブを安全で快適なものにするためには、まず事前準備をしっかりとしておくことが重要です。
運転し始めてから忘れていたことに気がつくということのないように、早めに準備をしていきましょう。
できれば準備は前夜でなく、何日か前からしておくのが理想です。